桜底 警視庁異能処理班 ミカヅチ 内藤了

帯、本の裏表紙より

彼らは、事件を解決せず救わず、
ただ「処理」する。

内藤了待望の新シリーズは、
警視庁の底に棲むやつらを描く、
前代未聞の警察×怪異の物語!

ヤクザに追われ、アルバイト先も失った霊視の青年・安田怜は、
路上で眠っていたところ、サラリーマン風の男に声をかけられる。
曰く
「すこし危険な、でも条件のいい仕事を紹介しよう」
「場所は警視庁本部――」

警視正は首無し幽霊、同僚も捜査一課も癖の強いやつばかり。
彼らは人も怪異も救わない。仕事は、人知れず処理すること――。

桜の代紋いただく警視庁の底の底、彼らはそこにいる。

目次と超簡単内容紹介

エピソード1 手足を奪う霊

ヤクザの組長が女にそそのかされて禁断の地に肝試しで踏み込んでしまう。

翌朝手に鱗ができていて、その呪いを解除しようとするのだが・・・。

エピソード2 札の辻キリシタン無念の火

拘置所の中から突如不審火が。

その不審火が体に燃え移り、何人もの人がなくなってしまう。

その場所は数百年前に隠れキリシタンが磔にされて火炙りの刑が行われた場所だった。

登場人物

安田玲・・霊が見える能力を買われ警視正の頭蓋骨持ち運び担当となる。

土門・・・異能処理班の班長 「式」を飛ばすことができる

折原堅一郎警視正・・幽霊。玲のアドバイスに従わず命を落としてしまい幽霊になってしまった

三婆ズ(リウさん白髪、小宮山さん漬物、千さんドレッドヘア)・・片付け担当

松平神鈴・・「虫」を集めて人に取り付けることができる

広目天・・女の出立ちだが実は男、死者が最後にみた景色を見ることができる。

感想

怪異を祓わない

なかったことにするだけ

今までのシリーズとのギャップに戸惑いました。

自分たちのやれることを分かっているから作業がクール

でもそこに熱い温かい気持ちを持った玲が入ることで

今度チームがどう変わっていくのかなぁ

と期待が持てます。(変わらないのも良いかもしれない。)

長い年げつをかけてその土地に残り続けた残留思念ですから

そりゃもう相手が強い強い

だからそこに生身の人間が行かないようする

気づかないようにするために働くという新たな小説スタイル

今後どうなっていくのか楽しみです。

相変わらず食べ物の描写が上手。

登場人物たちが食べているもの、全部食べてみたいです。

次は何が出てくるんだろうなぁ。


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