夢探偵 フロイト ナイトメアの殺人実験 内藤了
目次
裏表紙より
両親を殺した悪夢に挑む、シリーズ完結編!
裏表紙より
やっとのことで就職が内定したあかねだが、ヲタ森からブラック企業の可能性を指摘されて不安になる。元”夢売り”の姫香はすっかりメンバーに馴染み、スポンサー企業の令嬢である翠も加わって、夢科学研究所はかつてなく賑やかだ。
そんな折、介護福祉施設で謎の感染が起き、心臓麻痺で複数人が死亡する事件が発生。悪夢による不眠を訴えていた彼らは、「次はおまえだ――」と呪いの言葉を吐きながら、人に襲いかかっていた。
そして、施設へ調査に赴いたフロイトは、あかねを庇って悪夢に感染する。フロイト自身が被験者となった実験で、脳波から浮かび上がってきたのは、世にもおぞましい”顔”だった。
フロイトは、両親を殺し、祖父が生涯をかけて探し求めていた悪夢の正体を突き止めることができるのか。
夢の中で、かつてないバトルが繰り広げられるシリーズ完結編!!
目次
プロローグ
1 幽霊森の訪問者たち
2 人を殺す悪夢
3 フィールドワーク
4 フロイトが悪夢に感染する
5 幽霊森の幽霊に会う
6 ナイトメアの殺人実験
エピローグ
登場人物
風路亥斗(フロイト)大学教授 両親を悪夢に殺されてから夢について研究するようになる
城崎あかね 研究所の助手。最初はただ単位を取るためだけに手伝っていたが・・・。
森本太志 CGクリエイター パンツを部屋に干したり、シンクで体を洗う変人だが・・・。
卯田姫香 もと夢売り(悪い人)フロイトたちに出会い改心する
塚田翠 お嬢様、以前悪夢で悩んでいたが、フロイトたちに助けてもらい・・・。
感想
そうです。だって酷いじゃないですか。夢の中で悪さして結果として人を殺しても警察に捕まりませんよね?殺したことすら誰も信じないし、証明できないし、そうしたら悪いことやり放題じゃないですか。そんなのダメだと思います。
p98
ついにフロイトが探し続けてきた夢を見つけることができたのです。
そして自分がその夢に感染するという。
なんでこの介護施設に悪夢が入り込んだのかは最後まで謎でしたが
フロイトは幸い僕に悪夢が入り込んでくれたと安堵するわけです。
でその後どうなっていくのか。
今までの研究が役に立つ時がきました
悪夢に潜む悪意をコンピュータを使って実際にあらわすことができたのです。
なんと画期的な。
夢の中に入ってそいつをやっつけようという話になります。
ファンタジー感が止まりません
最後のやっつけ方には思わず笑いが出てくることでしょう。
内藤さんの作品にしては珍しいと思います。
こう言うの書きたかったのかなぁ。
別路線で
あかねの今後も気になるところではありました。
予想通りの展開でニヤリです。
まぁそうなりますよね。
残り30ページくらいで一気に核心に迫っていくので
本当にこれで終わるのか
と思いましたが
ちゃんと終わっていました。
軽い気持ちで読める、面白い本でした。
「四十までは自分のために、そこから先は誰かのために。誰かのためにできる何かがあるかどうかが重要なのよね?おばちゃんたちの弁によれば」
P149
フロイトたちの未来はどうなっていくのでしょうか?