高校生のための心理学入門 岸見一朗

感想

「自分が自分のために生きないで誰が自分のために生きてくれるの?」

「自分を嫌い=それは誰かに合わせようとする自分がいるから。」

深く心に刺さります。

心理学に今興味があります。

たくさん書籍あるけどどれも難しそう。

だから「高校生のため」を選びました。

著者は岸見一朗さん。

文章を読んですぐに気づきました。

あのアドラーの人だと。

 

性格を決める要因は主に家族の雰囲気と

文化です。

兄弟関係が性格を決めるという話の内容が面白かったです。

ただそこで決められた性格も

自分で見方を変えるだけで

変えることができるという話でした。

大人からの何気ない「あなたは○○だよね」ということは

あいてに属性付与することになってしまう。

だから期待をかけるな。

生きているだけでいいじゃないか。

「赤ちゃんのときはそうだったろ」

という話と

自分を好きになるためにはありがとうを言う。

言われていやになるひとはいない。

そんな言葉をかけてあげられる自分は誰かの役に立つことができる。

つまり、その積み重ねが自分を好きになることにつながる。

という話の論理展開が

とてもわかりやすかったです。

 

以下は雑学的なメモ

・自分をはかる基準(こども)

①勉強ができるかできないか

②友達が多いか少ないか

 

・反抗について

大人が反抗をつくっている。子どもは主張しているだけ。

ただ、子どもは思っていることを伝えるのが下手。

1人の人として扱うべき。どうせ子どもの人生なんだから。

「料理もうつくるな」の話=人は思っていることを言葉にしなければ伝わらない。

 

・できないこと

できない理由を人はすぐに探したがる。

できると思えば自分のできる範囲で何かやるはず。

 

心理学だけど人生学でもある。

ためになる本でした。

 

 

 

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