EVIL イビル 東京駅おもてうら交番 堀北恵平 内藤了

「落とし物は心臓」 通り魔の凶行と交番前で見つかる臓器 シリーズ最恐の猟奇殺人

新人女性警察官の恵平は警察学校を卒業し、東京おもてうら交番へ正式に配属される

気持ち新たに交番に立ちながら、先輩刑事平野・桃田と時間を超える

うら交番の調査を進め、謎の核心に迫っていた。

そんな中、交番の前で通り魔事件が発生

白昼凶行に及んだ犯人を恵平はなんとか取り押さえるが

事件現場から持ち主不明の心臓の落とし物が見つかり。

人間の闇を露わにする事件に恵平が対峙するシリーズ6弾

目次

プロローグ

第一章 東京おもて交番

第二章 東京おもて交番まえ通り魔事件

第三章 ワカミヤサマと心の臓

第四章 東京うら交番

第五章 妄信殺人

エピローグ

感想

第一弾の始まりがなぜあのホルマリン漬けの事件だったのか

今までのプロローグがここにきて一気に繋がってくる。

その構想の素晴らしさにちょっと震えました。

そしてこれから後半戦に向けて

盛り上がってくる感じ。

いやーすごいです。

今回は二つの事件を通して、

人間の闇に別方向から迫ることができます。

狂気と猟奇は相変わらずです。

もし遺体を一度でも見たことがあったら

匂い蘇ってくるんだろうなという書き方はさすがです。

そんな人は多分この小説読めないと思う。

 

かと思えば巧みな料理の描写。

嗅覚、味覚を使う小説ですね。

 

柏村さんは一体何を求めているのか

「もしかしてこのみちを通ることができるのは私たちだけではないのかも」

このセリフで一気に物語が深まりました。

ちょっとタイムリープものによってしまったかも感はありますが。

 

いやー次回作が楽しみです。

警察官タフだなぁ。

突然命を奪われる理不尽。

でも現実世界もそうだからなぁ。

 

 

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