闇祓 辻村深月

あいつらが来ると、人が死ぬ。 辻村深月、初の本格ホラーミステリ長編!

「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。
しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。
唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。
ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。
身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!

1章 

白石要

謎の転校生

基本は誰とも話をしないが、何故か原野澪にだけは近づこうとする

机に◯◯とは関わるなと書いたり

いきなり「家に行っていい?」と言ったり

不気味な行動が多く、澤野を恐怖に陥れるが実は

原野澪

学級委員長

昔からいい人役を引き受けていた

どうしても困っている人を放っておけない

でもそれが八方美人とも取られ、人間関係で悩むことがある。

謎の転校生からストーカーされて、恐怖を感じ、神原先輩に助けを求める

この件を通じて神原先輩とお付き合いすることになり

幸せな気持ちになるが実は

澤田はるか、今井さほ

みおの親友

恋愛相談やストーカー野郎の相談を受ける

仲のいい友達で終わるかと思いきや実は。

第2章 

三木島家とその他家族(沢渡、弓月)

舞台は急に学校からマンションへ移る。

デザイナーズマンションに急遽空きが見つかり引っ越してきた。

母は学校のボランティアに参加することを決める

そこでかおりと出会い徐々に何かがおかしくなっていく

第3章

津島、佐藤課長、丸山睦美 ジンさん

ヨツミヤフーズ食品会社

課長の愚痴が止まらない

3時間もそのことで部下に長電話

そのことで社内の様子が変わっていく。

課長が代わりみんなからの人望を集めていた人が次に課長になるが

その人も次第におかしくなっていく

そして最終的には・・・

第4章

こたろう にこ そうた

両親が弁護士ということをいいことにこたろうの暴走が止まらない

しかしにこが転校してきて全てが変わった。

こたろうの横暴が止まったように見えたが実は。

第5章

1章の続き

何を書いてもネタバレになってしまいそうなので記さず。

これは読んでからのお楽しみにして欲しい

感想

一気読み必至

間違いないです。

まず2章への話の飛び方が急すぎて

頭の中?でした。

そして3章も繋がりがないので

「こういう不気味エンドの短編集か」

と思って読んでいると3章終わりで

あることに気づきました。

そして一回巻き戻し

人物をノートに書き起こし整理してみると、まさか・・

そこで酔いが覚めました。

辻村ワールドにどっぷりです。

一見バラバラに見えた各章が読み終わってみると全て一つにつながっていたことがわかります。

やみはらいでもあってヤミハラでもある

そしてやみは現代社会にこんなにもある

社会問題への提起でもある作品だと思いました。

フィクションだけどノンフィクション

終わり方が巧みです。

いやー久しぶりに時を忘れたな

読む自分を読められなかった

今年度の3本指に入る作品でした。

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