隠温羅 よろず建物因縁帳 内藤了

感想

前作 蠱峯神からの続き

因縁を断ち切れるのか

そして無事に曳くことができるのか。

作戦が鍵になってきます。

印象深かった場面3つを記しておきます

① 大きな喪失

プロローグでまさかの大きな出来事が起こります

いきなりの喪失です。

こんな前半で大波乱かと

何度もページを後戻り。

それくらい信じられなかったです。

でも前作でその下りあったよなと

思い出しました。

あの世に行くのにも訳があったというのは驚きですが、

最初から物語に引き込まれます。

② 長坂所長が味方に?

今まで散々嫌なことをしてきたパグ男

そんな男に良き出来事が。

どうやらあの物件になってからツキが回ってきたようです。

それにも訳があるのですが。

味方になればこんなに頼りになるのか

そんな思いを主人公と一緒に感じてしまいました。



③金屋子と飛龍

因縁がとうとうここに決着です。

最後のシーンは

もう映画化かな

と思って読んでました

凄まじい怒りの様子がなんか目に浮かんでしまった

同時に男と女の情の複雑さ、妬み嫉みの強さ

たかが恋愛とは言えない思い。

なにせ嫉妬が何百年も続き

怨嗟が止まらないのですから

もうなんて言えば良いのでしょうね

怖い(笑)

何人巻き込めば気が済むんだ

いや済まないのでしょうね。

たたら製鉄と神

神が絡むとろくなことないです。



最終的に春菜が神の目論みに気づき

なんとか因縁を断ち切る方法を思いつきます。

それがでもまぁうまくいかない。

黒崎のせいだわ。

先祖たちの熱い加護もあり最終的には・・・。

棟梁の一言に胸が震えました



仙龍の今後が描かれていないのですがきっともう大丈夫。

コーイチも立派になりましたし。

なんか良い終わり方だったと思います。

無事完結。

素晴らしいです。

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