medium  霊媒探偵城塚翡翠  相澤沙呼

本紹介

第1話 泣き女の殺人 元教え子の女の子が部屋で殺されてしまう。何者かが飲んだアイスコーヒーがあって。

第2話 水鏡荘の殺人 作家が部屋で何者かに撲殺されてしまう。床には謎の跡があって

第3話 女子高生連続絞殺事件 次々と見つかる遺体。現場には何かが落ちた跡があって

 

感想

2作目から読んだの失敗。

こっちから読む方が間違いなく楽しかったと言えます。

大どんでん返しに衝撃を受けるというよりは

先に犯人がわかっちゃうから

「早く知りたい、早く知りたい」と

急いで読んでしまいました。

犯人がわかってるから翡翠の含みのある一言一言に

「やっぱりね」と気づいてしまう。

まぁそれも楽しめる要因だからいいのだけれど。

 

翡翠さんは基本意味のない行動はしません。

「なぜそんなことをしているのだろう」

と注意を払いながら読むことをおすすめします。

 

2作目で霊媒をつかっていないということを知っていたので

今作を読んだときに

「あれ?使えるんだっけ?』

と戸惑いました。

その理由も後半でしっかりと教えてくれます。

 

全ての事件が実は1本の線でつながっている。

その伏線の回収の仕方が見事です。

新年1発目のミステリーにして正解でした。

 

まさか連続殺人犯を捕まえるために

事件起こしてないよな?

実写化するなら誰だろうなぁ・・・。

 

翡翠の

「真相に辿り着くことのできる論理が二通りあったわけですから」

というセリフが一番衝撃的でした。

他の作品へのある意味提言なのかも知れませんね

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