ひと 小野寺史宜

本紹介

裏表紙より

店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。―その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の惣菜屋で、買おうとしていた最後のコロッケを見知らぬお婆さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。

目次

・一人の秋

・一人の冬

・一人の春

・夏

人物紹介

柏木聖輔 主人公 父と母を亡くす。良識があり、芯もある。ベースが得意 器用

柏木義人 主人公の父、女手一つで育てられる。調理人。猫を避けて事故死してしまう

柏木竹代 主人公の母。父亡き後、聖輔を育てるが部屋で亡くなってしまう

基志さん 親戚 葬儀を手伝ってくれるがのちの厄介な人物

篠宮剣 主人公の友達 ギタリスト 女を連れ込んだりする。表裏のない性格で人を惹きつける

川岸清澄 友達 ドラマー 聖輔の境遇をしり、何かと助けてくれる。いいところのお坊ちゃん。

八重樫青葉 高校のクラスメート 何かと気にかけてくれた女子。惣菜屋で出会う

高瀬涼 青葉の元カレ 頭がいい故に人の気持ちを考えることができない。

督次さん 惣菜屋の店長 筋が通った昔ながらの男、人情が暑い

詩子さん 督次さんの奥さん

一美 惣菜屋の先輩 シングルマザー 子供がベースを習おうとしている

映樹 惣菜屋の先輩 遅刻常習犯 仕事を抜くのが上手いが人情があるため憎めない。いい先輩

感想

題名の通りいろいろ人が出てきます。

私は剣さんが好きです。

大学名とか地方の名前があることで

より日常を感じました。

世界観に没入できます。

最後の終わり方にびっくりすると思いますが、

続きはお任せしますみたいなスタイルも大変良かったです。

色々な人に翻弄されながらも

しっかり自分が何をしたいのかを探し

目標に進むひとはやはり強い。

どん底をどん底と思わせない

作風にとても心が癒されました。

ひとに頼ることも大事だということ

そして、涙を流すシーンに心が動かされました。

本屋大賞2位納得の本でした。

コロッケを準備して読むことをお勧めします。

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