あの子が結婚するなんて五十嵐貴久

2022年2月22日 2022年2月22日

yutako

本の帯より

大企業フクカネに勤める３２歳の西岡ななみは突如イケメン婚約者を捕まえた学生時代からの親友

ぽっちゃり系女子小松味うの結婚式を盛り上げるブライズメイトのリーダーに任命されてしまった

友人の幸せを喜ぶ気持ちと羨ましさで複雑な心境のまま準備が始まるなか、

新郎側の盛り上げ役アッシャーの神崎英也に惹かれてしまい・・・。

痛快プライダルコメディ

人間の闇を描くのが本当に上手だなと思いました

いくら親友とはいけ１００パーセントの気持ちで祝福できるわけがないですよね

ましてや自分は独身なんだから。

３０を過ぎた女性の悩みを切実に感じたような気がします。

序盤は幸せな二人に翻弄されるななみと英也が徐々に打ち解けていって恋に落ちていく様子が描かれているので

なんか恋愛の楽しさなんかを思い出した気がします。

羨ましいと思いました。（私は別の幸せを持っているからいいけど）

あの恋に夢中な感じがたまりません。

このまま無事終わってくれと願っていましたが、やはりそうはいかないのです。

うまくいかない理由

親友なんだけどそれぞれが持つ闇

幸せな結婚というわけではないというどんでん返し

まさかの展開に思わず

「まじか・・・」でした。

そして衝撃のラストですからね。

ねりに練り込まれた人間ストーリーでした。

今までようだ作品とは全然違っていたので

作家の幅って凄まじいなと思いました。

このほっこり具合を少しでもアンサーゲームに分けて上げてと思いました。

恋愛の楽しさを思い出させてくれる素敵な本だったように感じます。