ブルース Red 桜木紫乃
Google booksより
死に場所を求め、生きる女が、裏切りの果てに辿り着いた終焉の地とは。 ブルースに続く、『新たなダークヒロイン』の誕生! 釧路の街を、裏社会から牛耳る影山莉菜。 亡父・博人の血をひく青年を後継者として育て、官僚から代議士への道を歩ませようとしていた。 「男と違って、女のワルには、できないことがない」 亡き父の言葉を胸に、重い十字架を背負った女が、幾度もの裏切りの果てに——。 『ホテルローヤル』『家族じまい』を経てデビュー20年目の桜木 紫乃が放つ最高傑作!
目次
最愛
TABOO
来客
乾燥果実
始まりの月
あだうち
泡の糸
結局
テイクファイブ
祈り島
感想
釧路に住んでいたことがあったから
情景がとても目に浮かぶ
主人公の立っているところがわかる
それが嬉しいし面白い
駅北口のさびれ具合とか、南口の再開発の感じ
描くのがとても上手だなぁと感心しっぱなしでした。
決して表に出ることがない影山りな
最初はみんなを操ることに快感を覚えていく。
だが、歳を取るごとにその気持ちが変化していく。
1番のおもしろポイントです。
そして、今までやってきたチームが瓦解するその時がなんとも言えなかったです。
老いには抗えない。
なぜか身に染みました。
ドンペリを飲むタイミング
哀愁マックスでした。
選挙の裏の見えない命をかけた争い。
現実に起こっているんだろうなと思ってしまいます。
みんなこのあとどうなるのかぁ。
人間の持つ暗さが巧みに描かれていました。
続編だったらしい。
前作読もうか迷います。