BITER 五十嵐貴久
AMAZONサイトより
東京都下の大川豆島で発生したウイルス性感染症。罹患者は人の血肉を求める存在と化す。政府はそれを「バイター」と命名。相澤総理大臣の娘・彩香は、不運にも部活動の合宿で島を訪れていた。容赦なくバイターに喰い殺されていく教師や友人たち。混迷が深まる中、自衛隊と警察の混成チーム「ブラッド・セブン」が結成される。彼らの任務は「彩香の救出」という総理の特命だった。稀代のエンタメ作家が放つゾンビパニック小説!
感想
いやーすごい展開でした
総理の娘を救うべく
せっかくチームを作って派遣したのに
救出するために頑張ったのに
この終わり方だったら
助けないほうがよかったんじゃない?
と思ってしまいました
予想を遥かに超える最悪の結末でした。
コロナウイルスの最中に出された本なので
何度か感染症対策についても触れていました
他にも
政治家の保身、身内だけが助かればいいという考え方
現状批判を暗にしているようにも感じましたね。
導入がとてもよく
物語の世界にどっぷり入ってしまった
「何とか助かってほしい。早く合流してほしい。なかなかうまくいかない。でも最後には島を脱出してよかった。」
ここまでのめり込ませておいて最後のあの展開ですからね
かなりの絶望ですよ。これは。
新型コロナウイルスが可愛く思える。
あっという間の2時間でした。
しかし犬のミイラって何だったんだろう
そもそもどうして島にこの菌があったのだろう
そこは謎のまんまです。
せめて一つの希望として
宅間先輩と思いが通ずる場面があって欲しかった。