ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 アダムグラント
目次
オリジナルとは
1 何かが生じたり進展したり派生したりする発端や源になるもの
2 唯一無二または独特な性質をもつもの。魅力的または興味深い形で他とは違う人、奇抜な行動を起こす人、あるいは発明の才がある人
この本は特に2について書かれてある本です
目次と心に残ったこと
1 変化を生み出す「創造的破壊」 最初の一歩をどう考えるか
最初の一歩は既存のものを疑うことから始まる。
変化を生み出すにはリスクが伴う。
しかし、リスクを考えてばかりでは行動できない。
だから、安全な場所に居場所を確保しながら、少しずつリスクをとっていくことが大事
例 グーグル創業者 ラリーペイジとセルゲイプリン 博士号過程をやめる不安があった
「ある分野において安心感があると、別の分野でオリジナリティを発揮する自由が生まれるというメリットを見逃しているのだ」
p45
リスクを恐れて行動しないという選択肢はない。行動は必要不可欠である。
2 大胆に発想し、緻密に進める キラリと光るアイデアとは
キラリと光るアイデアは
数多くのアイデアの中から出てくるもの
つまり数が大事
例 ピカソ バッハ
また専門分野にとらわれるとアイデアも型にはまってしまい、斬新なものがでなくなる
だから教養の幅を広げることが必要。
3 無関心を情熱へ変える法 まわりを巻き込むタフな説得力
率先して提案すると不利になる
強気のコミュにケーション法は相手が支持してくれているの場合のみ効果を発揮するからだ。
説得するときに必要なことは、自らのアイデアの欠点を先に強調すること
何度も相手に話すこと
問題をどうにかするときに無視するという選択肢はない
離脱するか、発言するかだけである
相手に何かを伝えたい、相手を動かしたい時は
声をあげつつ、リスクポートフォリオを安全に保ち、必要であれば立ち去るために準備をしておく。それだけでいい。
4 賢者は時を待ち、愚者は先を急ぐ チャンスを最大化するタイミング
いいアイデアは放置から育つ
なぜなら放置している間がずっと問題が頭の中にあるから
知らず知らずに脳は考えてしまっている
この習性を利用しない手はない。
革新者は最初から先頭に立って業界を引っ張っているように見えるが実はそうではない。
最初に行動したからといって成功の確率が高くなるわけではないからだ。
5誰と組むかが勝敗を決める パワフルな結束をつくる人の見分け方
友はいつも近くに置け。だが、敵はもっと近くに置け
映画ゴッドファザーPARTⅡ
敵を探し出して積極的に関わること
その人を味方にすること
そうすることで強い結束力が生まれる
6 はみだす人こそ時代をつくる どこに可能性が隠されているか
年齢よりも出生順位が重要
性格形成に兄や姉が深く関わるから
後生まれの人は第一子の半世紀先をいっている
人格を形成するような声掛けをされてきた人の方が良い
手本が素晴らしければ素晴らしいほど、高い目標をもてるようになる
はみ出す人に育てたければ、親は口を控えたほうがいい
良い手本を与えるだけでいい
7 ダメになる組織、飛躍する組織 風通し良く、進化を遂げる仕組みづくり
ダメな組織・・・現状維持、不満を抱かない
良い組織・・・少数派の意見に耳を傾ける、異論に向き合う環境がある。多様性を認める
組織の方向性を決めるときに多数決は良くない。信用度がそれぞれちがうのだから。
一個人としては
「自分が正しいつもりで議論し、自分が間違っているつもりで話をきけ」
p311
創造主は自主的に考える人、好奇心が強い、まわりに同調しない、反抗的である
8 どんな「荒波」もしなやかに乗りこなせ あらゆるものをエネルギーにする方法
恐怖は落ち着くことでは乗り切れない、興奮で乗り切ったほうがいい
「緊張している」ではなくて「興奮している」と言い換えるだけで結果は違ってくる。
感想
翻訳本に多いたとえ話だけで充分お腹いっぱいです。
人と違うことをしていくには
まず自分はどの分野で生きていきたいのかを理解していること
安全な場所から少しリスクを犯して冒険しにいくこと
その積み重ねが、自分を自由にしていくんだなと
読んでいて思いました。
忘れないようにコツコツが大事。
頑張りましょう。