ほねがらみ 芦花公園

あらすじ

「今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符合が見られる。読者の皆さんとこの感覚を共有したい」――大学病院勤めの「私」の趣味は、怪談の収集だ。知人のメール、民俗学者の手記、インタビューの文字起こし。それらが徐々に一つの線でつながっていった先に、私は何を見たか!? 「怖すぎて眠れない」と悲鳴が起きたドキュメント・ホラー小説。

https://www.amazon.co.jp/dp/B09YRHXVJB/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1 より

感想

三津田信三好きだと公言する作者

この本の内容もまさにそんな感じがしました

モヤホラーの本です(もやもやとした怖い感じのことを勝手にモヤホラと言うことにした)

序盤から中盤までは結構怖いです

イメージを掻き立てられるからです。

田んぼの真ん中で白い何かが踊っている様子

川の上から人形が流れてくる様子

家族が壊れていく様子

なんか見えちゃうような気がしてくるのです。

それらの怪異が主人公の身の回りに迫ってくる感じ

かなり嫌な感じがします

しかし終盤に近づくにつれ

段々?が頭の中に浮かぶようになってきました

宗教が複雑に入ってくるのも原因の一つと言えます

壁をいとも簡単に乗り越えてしまう霊

後ろから声を聞かせてくる感じは

もう怖がらせるために書いているとしか思えない。

だからここで一気にリアリティを感じなくなってしまいました

導かれるように発端の場所にいく描写にも

違和感だらけ

電話繋がらないとかも常套手段でした。

特に最後の終わりが個人的には腑に落ちませんでした

何も解決せずに終わり、悪意がきっとこれからも伝播していくんだろうなと言う終わり方です。

うーん。

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