塗仏の宴 宴の始末 京極夏彦
あらすじ
昭和28年、裸女を殺害して、木に吊すという事件が蓮台寺(れんだいじ)温泉で発生。その犯人として逮捕されたのは、当時世間を騒がせた猟奇犯罪にことごとく関係者として連なっている作家、関口巽(せきぐちたつみ)だった。関口は言う。「多分僕がやった。僕が木に吊して逃げるところを自分で見ていたのだから」――とまどう捜査陣。事態を混乱させるがごとく、街に溢れる奇怪なる宗教集団。「宴」の始末はいよいよ本書にて明らかになる!
https://www.amazon.co.jp/%E5%A1%97%E4%BB%8F%E3%81%AE%E5%AE%B4-%E5%AE%B4%E3%81%AE%E5%A7%8B%E6%9C%AB-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B9-%E4%BA%AC%E6%A5%B5-%E5%A4%8F%E5%BD%A6/dp/4061820338 より
感想
2冊合わせて1900ページ越え
読んでも読んでも進んでいる感がない。
結構大変でした
特に京極と多々良先生の専門的な話がわからなさすぎるw
これについて来れる読者っているのかなと思わず苦笑いしてしまいました
さらに登場人物が多すぎる
視点が変わりまくるので
メモしておかないと誰が誰なんだかわからない。
これ最後どうなるんだろうと思って読んでも
その最後にたどり着けない
これにまた苦笑い。
いよいよ1700ページ
この辺からいよいよ憑き物落としが始まる。
この登場人物たち全員が揃わないと始まらないと言う中禅寺
そこから解決に向けた300ページ
「確かにその通りだった・・・」
こんなに風呂敷広げておいてどう回収するんだと
思っていたら全てが一つにまとまり、了
作家すごいなの一言に尽きる
宴の最初の妖怪の話すら関係しているという終着点
存在の哲学講義もじわじわ効いてきます
最後にはまさかの黒幕が登場し、今後どうなるのかといった具合に話が終了します
今までの話の総決算でもあり、新たな章への始まりでもある今作
安易におすすめはできませんが、面白いのは間違いない
内容30%くらいしか理解していなくても面白いので
しっかり読解力がある方ならもっと面白いと思います。
催眠と洗脳があるからなんかややこしいんがけどね。
関口くんどうなったんだろ
話の流れ 自分用
自分が過ごしていた村があったはずなのに地図からも人々の記憶からも消されてしまった
そこには不老不死のくんほう様があるはず。
関口はその村に向かう
その秘薬にたどり着くもそこで気を失ってしまう
起きると刑務所にいて、女を殺して木に吊るしていたと聞かされる
さらに殺されたのは織作であった
拷問の中で壊れていく関口
時は前後してそれぞれの物語へ
夢シリーズで出てきた朱美
木場、榎木津、鳥口、益田、青木などがそれぞれの団体と絡んでいく
それらが全て一本につながり
京極堂に集う
「これは僕の事件なんだ」
中禅寺の過去と絡んでいるらしい
まさかの美馬作も回想で登場
全てがくんほう様があるという韮山に集結
頂上を目指すそれぞれの団体。
憑き物落としの果てに全てを操作していた黒幕の登場
負けを認め去っていき終了