地獄くらやみ花もなき 路生よる

目次

第一怪 青坊主

第二怪 鵺

第三怪 以津真天あるいはエピローグ

後書き

登場人物

小野篁・・平安時代の人、勝負を見守る審判員

遠野青児・・過去に罪を犯した人が妖怪に見えるという特殊能力持ち 助手

西條 皓・・罪を犯した人を地獄に送る人

紅子・・西条の助手的な役割

凛堂棘・・地獄に送る人、西条のライバル。死を呼ぶ探偵

感想

第一怪

逢魔時

ホームレス生活一歩手前まで追い込まれていた主人公

気づけば洋館にたどり着いていた

そこにはこの世のものとは思えないほどの美少年が。

話をしているうちに来客が

その客が妖怪に見えてしまう青児

その能力を買われ住み込みの助手になることに

依頼主の悩みは

いやがらせの手紙が届き困っているとのこと

調査を開始する

過去に付き合っていた彼氏とDV疑惑で別れていたことが今回の事件と

絡んでいることが判明。

しかし結末は・・・・

この洋館にたどり着く=罪人という設定がわかりやすい

しかし依頼者の隠されていた過去がエグすぎて唖然状態に陥ってしまった。

隠された裏の部分の読み解きが作品の面白さなのだと気づく

もはや救いようがない。

人を呪わば穴二つ

人間の悪意が詰まった恐ろしい話でした

第二怪

兄の嫁が死んだ部屋から鵺の鳴き声がするという依頼が舞い込んできた

早々に解決してほしいと頼まれ

次の日に怪異が起こる館へ

そこにライバルの棘がやってくる

どちらが事件の真相に早く辿り着けるのか勝負開始

事故で脳の損傷を負い性格が変わってしまった兄が嫁を火鉢に押し付けた後に、

鋏で首を切り裂いた事件と思われていたが実は・・・。

一族の骨肉の争いと純愛のギャップが胸にくる作品

結局罪からは逃れられないのである意味スカッとするが

最後の描写がエグすぎて・・・

さすが地獄

第三怪

青児がどうしてこの館にたどり着いてしまったかがわかるショートエピソード

少ないページだが、この物語の辻褄を合わせるぴったりの話だった


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