水車館の殺人 綾辻行人
過去と現在を行き来する章立て
過去で起った家政婦落下事件、バラバラ殺人事件
犯人が消えてしまって一年
同じメンバーが再び水車館に集い
そこで殺人が起こってしまう
消えてしまった犯人の所業なのか
真相はいかに
って感じで物語が進んでいきます
一番最初の章が、過去の結末から始まるので
ここに至るまでの経緯がどうだったのかと予想しながらワクワクして読むことができました。
そして、現在の章になぜか島田が乱入してくる
過去に消えた犯人が友達だから真相を知りたいという。
最終的には島田に全てが暴かれるわけなんだけれども
そこには自分が予想できなかったことも含まれていて
結構驚きました。
犯人はきっとわかると思うんだけど、
わかったからって調子に乗っていたら私のように
最後度肝を抜かれます。
中村青司のことまで頭に入れて読めば真相に辿り着けるかもです。
復讐は見事に達成するのですが
結局は一成の手のひらにいる
と言う最後の終わり方が秀逸でした。
陸の孤島プラス台風はミステリーの鉄板ですね