御手洗潔の挨拶 島田荘司
目次とメモ
数字錠・・看板会社の社長が密室で殺されてしまう。御手洗は真相にいち早く気づくが、犯人をどう検挙するか思案をめぐらす。数字錠を解除するにはどれだけのパターンを試す必要があるのか。御手洗の優しさが面白ポイント
失踪する死者・・アパートの一室に集められた音楽好きな人々。演奏の最中に停電が起こり、一人がネックレスを盗み玄関を飛び出す。階段から下に向かって姿を消す犯人。しかし下で見つからない。そこに警察から電話が入り、近くの電車に轢かれて死んだという。犯人の使ったトリックが面白ポイント
紫電改研究保存会・・昔奇妙な体験をしたというある男。宝くじの当選を見ようとした時に紫電改研究保存をしたいという男が訪ねてきて、なぜか手紙の宛名書きを手伝わされるという話。その話を後ろで聞いていた御手洗が、裏の事実に気づき男に伝えると。詐欺を詐欺と思わせない男の熱意が面白ポイント。
ギリシャの犬・・あくどいことをやっていた男の息子が拐われてしまった。誘拐犯は男の家族が飼っていた犬も毒殺してしまったという。犬好きの御手洗はその話に激怒し、問題を解決すると約束。あっという間に事実を見抜き、犯人を捕縛する。たこ焼きやと暗号が面白ポイント。
感想
短編集なので読みやすい
話の展開もバラバラで面白い
3話目があることで一気に読むことができたと思っています。
とにかく御手洗はよく人を見ていて
事件解決が異常に早い
それに頼る竹越刑事の潔さが個人的に好きです。
だって絶対こんな優秀な人がいるならいうこと聞いたほうがいいもんね。
無能な人ほど人に頼らず自分で解決しようとするからな。
御手洗のギターの腕前がすごいというのに驚いた。
ホームズといい、名探偵に楽器は付き物なのか。
最初の物語に則って
最後までコーヒーを飲まないというのも良かったです。
御手洗には優しさがあるな
敬意のない人には恐ろしく厳しいけど
あと、人に興味なさすぎ。
糸のことジグザグが出てくるとは。