異人館画廊 星灯る夜を君に捧ぐ 谷 瑞恵
目次
聖母子
アウトサイダー・アーティスト
マグダラのマリア
天使のささやき
罪と慈愛
降誕の夜
感想
前作から期間が空きすぎてなんの話だっけなぁと最初に思い出すのに時間がかかりました
父との確執みたいなのがなくなったようなそうでないような。
だから今作は千景と透真がどれだけ近づくかという
最後の締めストーリーみたいな位置付けなのでしょう。
カラバッジョの絵が今回の鍵となっています
本物ではないのだが、なぜか見るものの心に留まり続ける
そうすることで関わる人の人生が狂っていく
歯車がのずれはそんなに大きくないのに
お互いに意地を張るからどんどんずれていく
そうならないためには
自分の気持ちを言葉にしっかり表して伝えるしかない。
主人公たちは最終的にはそれができたから最後にはしっかりと絡みあって
お互いの納得のいく関係性を築けたのではないかと思っています。
あの悪い人たちが出てこなかったのが意外だったなぁ
ある民家に隠されてあった名画
それを盗みにきた泥棒が窓から落ちて転落死
縛られていた人物が「泥棒を自分が殺した」と言う。
実はそれにはいろいろなことが絡み合っていて・・・という展開でした