暗闇坂の人喰いの木 島田荘司
題名が奇妙すぎる
ページを捲るといきなり異国の山の中の話から
好きになった小女を殺して塔の壁の中に埋めた青年
10年後かべを壊すが骨すら出てこなかった
少女はどこへ行ったのか
そして時は過ぎ
御手洗邸の話へ
なんでも横浜に引っ越したらしい
横浜といえば石岡くんにとっては因縁の地
しかし徐々にトラウマを克服していく
あまりに平和な毎日に
女友達が欲しくなってしまった
そこにタイミングよく謎の女からの電話
御手洗は「会ってみればわかるよ」と含み笑
女とは他愛のない話をして別れる
女は見合いが目的だったらしい
御手洗に一瞬で見抜かれてしまう
しかしこの出来事が世を震撼させた暗闇坂との出会いとなる
兄弟が犠牲になってしまう
奇妙な死に方が続くので全然誰が犯人かわからない。
動機もわからない
しかしジェイムズペインについて調べていくと次第に真実が浮き彫りに。
感想
犯人がわかってもまだ100ページ残し。
そしてそこが実に濃い内容となっている
読み応え抜群でした。
トリックについてはよくわからなかったけど動機、事件含めてとても面白かったです
何せ今回はジェイムズを調べるために海外までひとっ飛びですからね
御手洗くんの本気を感じます。
時を超えて謎が全て解決される気持ちのいい本
人間の狂気の不気味さを感じる怖い本でもあるが。