呪街 内藤了
エピソード1 江戸麹町・地獄谷の吹きだまり
なぜか自分を不幸だと呪う人間が集まる物件がある
そこにたどり着くともう死から抜けることはできない。
主人公に依頼した主は実はもうこの物件で死んでいて
あの世からメールを送ってきたらしい。
調査を進める中で、新たにこの物件に入ってきた人を助けたいと願う安田
しかしチームは受け入れてくれない。
安田はどうしてチームが動いてくれないのかを三婆ずと動くことで理解していく物語
全てを浄化することが必ずしもいいとは言えない
意外と深い作品
エピソード2 新宿歌舞伎町舌抜き事件
女の弱みに漬け込んで、自分のものにしてきた映画監督、俳優たち。
ある夜街で女を介抱ついでにホテルに連れ込んだ
しかしその女は怨霊で、男たちを殺してしまう。
怨霊の存在を無かったことにしたい異能処理班
危険を冒しながらなんとか除霊する
怨霊の「誰が鬼か?」の問いが実に深い。
建物シリーズに通ずる怖さがある本だった。