スタンフォード式最高の睡眠 西野精治
目次
本紹介
「いま世界で活躍する睡眠研究家のほとんどは短期でも長期でもスタンフォードにせきを置いた経験がある。
世界の睡眠研究はスタンフォードから始まった。」
睡眠に悩める全ての方に薦められる本です。
最新の研究の成果が全て詰まっています。
章の構成
プロローグ ぐっすりを追及した究極のスタンフォード。メゾット
0章 よく寝るだけでパフォーマンスは上がらない
1章 なぜ人は人生の3分の1も眠るのか
2章 夜に秘められた黄金の90分の法則
3章 スタンフォード式 最高の睡眠方
4章 超究極 熟睡をもたらすスタンフォード式覚醒戦略
5章 眠気を制するものが人生を制す
エピローグ 睡眠研究の最前線スタンフォードで見つけたこと
要約と感想
いい睡眠=たくさん眠ることではない
最高の睡眠とは、眠り始めの90分の質を高めることだ
とこの本では定義している。
睡眠の時間が全然取れない状態を睡眠負債と言う
そしてこの睡眠負債は容易に返済できない。
この状態は飲酒運転以上に悪いことだと述べている。
0章では、寝ないことで起こる体に悪いことについて述べ、だからこそ良質な睡眠が大事であると主張。
いい睡眠にするためには、「2つのスイッチを上手に使うことだ。」としている。
一つ目は体温調節
二つ目は脳のスイッチを入れること
どうやってスイッチを入れるかは後の章で説明していた。
そして最後に良質な睡眠を取ることで得られるメリットについて説明
1記憶の定着
2ホルモンバランスを整える
3免疫力を上げる
4脳の老廃物をとる
これは他の睡眠本でも同じことが書かれていたので信憑生が高い。
1章では睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシーの怖さについて
2章では主にメリットについて書かれていて睡眠時間を決めることで自律神経が整うことやグローズホルモン(成長ホルモン)が出ることについて
3章からはいよいよ最高の睡眠を作るための方法について
要は深部体温と皮膚体温をいかに睡眠時までに近づけていくかが肝になってくる。
そのために一番欠かせないこととは
入浴である。
90分前に入浴を済ませることが大事と何度も主張してたように思う。
体温は末端から放出される。
子供の手が暖かい=すぐ寝る
は科学的にも正しいことらしい。
その他にも脳に刺激を与えないことが重要。
では刺激を与えないとはどういう状況なのか
それはルーティンである。
ルーティンがあると、余計なことを考えなくて済む。
いかに退屈にするかが大事らしい。
体温調節と脳にいかにスイッチを入れるか
これができれば最高の睡眠になると著者は述べていた。
最後に
何よりも面白いと感じたのは
眠るために日中の活動があると言う考え方
「逆じゃない。」と思った。
眠っている方が人生では少ないんだし。
でも実は両方密接に関わっているからどっちがと言うことはないんですよね。
睡眠を捨てれば、パフォーマンスが落ちる。
つまり人生も悪くなる。
睡眠を大事にすることが
いい人生を作る。
だから眠るために日中から色々と戦略を練る必要があるわけなんですね。
朝起きる
光をすぐに浴びる
手を洗う
歯を磨く
朝食で口を動かす
朝にこれだけやることがある
と言うことは寝るためには
朝の活動がかなり大事になってくるからなんですね。
この他にも事細かく載っていますが、それは割愛。
睡眠の知識がかなり増える面白い本でした。
|