ゴーストハント 海からくるもの 小野不由美
本紹介
古い信仰の残る土地で老舗料亭一族を襲うものとは
日本海を一望する能登で高級老舗料亭を営む吉見家。
代替わりのたびに多くの死人を出すという。
依頼に来た吉見彰文の祖父がなくなってすぐ、幼い姪の葉月の背中に不吉な戒名が現れた。
「おこぶさま」「十八塚」など古い伝説の残る土地に暮らすその一族に襲いかかるのは
先祖の祟りか、何かの因縁か、家にかけられた呪いなのか。その正体を探る中、ナルが何者かに憑依されてしまう。
リーダー不在のSPRに最大の危機が迫る。
感想
小野不由美さんといえばやはり屍鬼
と言うイメージが私の中にある。
そのゾロゾロと恐怖が襲いくる感じを今作品の中にも感じた。
にしてもSPRの個々の能力が結局は高いので、
なんとかなるだろうと安心して読むことができる。
今回は今までにない悲しい殺人があったように思う。
一族に降りかかる呪い
というコンセプトなので致し方がないが
やっぱり家族が家族を・・・というのはやるせない。
にしても最終的にはなんとかなるわけなので、これからまた老舗料亭が復活していくことを願うばかりだ。
土地信仰や慣習がこの物語には欠かせない。
日本の文化や仏教事情を知っておくとこの手の本はもっと楽しむことができるのだろう。
勉強したいなぁとは思いつつもなかなか手が出ない実情である。(言い訳)
なんかいい勉強方法ないかぁ。
次はいよいよ最終章
今作品で初めて綾子の活躍とナルの能力の片鱗を見ることができました。
次回作品では、まいさんの更なる能力開花が見られるのかなと勝手に予想
楽しみです。
相変わらず景観描写が卓越している。
海の洞窟いけるもんなぁ。
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