残念な大人図鑑 美達大和
目次
本紹介
なぜ犯罪を犯したのか
どういう理由があっ他のか
繰り返し犯罪するのはなぜか
無期懲役の著者が刑務所の中で残念あ大人たち
と濃い対話を繰り広げ
残念なポイントを描き出す
感想
なぜ犯罪を繰り返すのか。
この問いについての答えは二つあると思いました。
・受刑者自身の忍耐力が足りない
・刑務所が心地良い
受刑者の忍耐力について
かなり多くの受刑者と対話をしているのですが、
印象として、楽に稼ごうとして失敗し戻ってくる
と言うパターンが多かった気がします。
窃盗、覚醒剤関係が多めです
捕まった人の反省の余地がほとんど見られないことが共通点と言えます。
「騙された奴が悪い」「コツコツ稼ぐなんて馬鹿らしい」という考えが
根底にある気がします。
自分の生活の不満足を他人にぶつけて生きている感じです。
でも、人生誰もがいつそうなるかは正直わかりません。
裏切られて全てを失った
ほんの些細な失敗で全てを失った
幸せからの落差により自暴自棄になってしまう。
その気持ちはわからなくはないです。
また、発達障害も関係しているように感じました。
これは国の制度で救っていくしかないかもしれませんね。
悪い人はこういう人を狙って利用してこようとしてきます。
世の中の恐ろしさを感じます。
人に迷惑をかけないこと
地道にコツコツと積み上げていくことの素晴らしさ
は教育においてやはり必要だなと感じました。
刑務所の心地よさについて
受刑者にもヒエラルキーは存在するようです。
犯罪の種類によって決まるらしい。
それによってはいじめもあるという。
しかしそれを差し引いても
塀の外ではお金も家もない人にとっては
塀の中では食と住は確保できるので、こちらの方が心地良いらしい。
「ここは第二の故郷」
と思えるほどの場所ということです。
人間関係が安定し、刑務所内での仕事もしっかりして信用を稼ぐことができれば
承認欲求も満たされるということでしょうかね。
国が最低限の生活を保障してくれていることがわかる例だと感じることができました。
最後に
刑務所に
・また戻ってくる人
・もう戻ってこない人
明確な違いは何かというと
刑務所に入った時点で
未来を見ることができるかどうかだと思います。
今回こういう失敗をしたから次はもうしないと
自分を奮い立たせられる人は
むしろこの経験がさらなる飛躍につながるかもしれません
そういう人結構いますよね。
人生、今が底だと思えば
そこからいくらだって上向きに成長していけるのかもしれない。