不審者 伊岡 瞬

本紹介

夫の兄を名乗る人物の突然の訪問。その日から、平凡な家庭は壊され始め──。
この男は、誰なのか?
暴かれる家族の秘密と、衝撃の結末。『悪寒』『代償』の著者が放つ、驚愕のサスペンス&ミステリ。

家族4人で平穏に暮らす里佳子の前に突然現れた1人の客。夫の秀嗣が招いたその人物は、20年以上音信不通だった秀嗣の兄・優平だと名乗る。しかし姑は「息子はこんな顔じゃない」と主張。不信感を抱く里佳子だったが、優平は居候することに。その日から不可解な出来事が続き……。家庭を侵食する、この男は誰なのか。一つの悲劇をきっかけに、すべての景色が一転する。緊迫のサスペンス&ミステリ。

人物紹介

折尾里佳子

今作の主人公

子供時代から用心深い性格で「リトル」というあだ名を付けられてていた。

夫、子供と義母を暮らしている

自宅で校正の仕事をしている。

とにかく平和に暮らしたい。

小さい頃に父にが虐待される過去をもつ

突然現れる兄に戸惑い、そして・・・。

折尾秀嗣

食品メーカーで働く

小心者だがとても真面目

家庭を大事にしようとする心も持っているが

仕事でまさかの・・・。

折尾洸太

二人の子供

無邪気にすしやお菓子を食べたり、電車で遊んだりする姿に癒されるが

実はこれには大きな秘密があって・・・。

折尾治子

秀嗣のお母さん

昔から芯が強く、絶対に自分の意見を曲げない

ボケが少し見られる

折尾優平

突如現れた兄

クラウドファンディングの仕事をしているというが実態が知れない。

過去を隠している。

図々しく折尾家に居座ろうとする

しかしそれには理由があって・・・

感想

不審者という題名がとてもうまいと思いました

後半まで不審者は間違いなくあの人なんだけど

最後に大どんでん返し。

面白い展開でした。

罪からはやはり逃げることができないのだなぁと思いました。

結構闇が深い話になっています。

平和に暮らしたいけど簡単にそうはならない。

そこに面白さもある。

さらに兄のミステリアスな雰囲気も作品を引き立てているような気がしました。

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