N 道尾 秀介
本紹介
全六章。読む順番で、世界が変わる。
あなた自身がつくる720通りの物語。
すべての始まりは何だったのか。
結末はいったいどこにあるのか。
「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。
道尾秀介が「一冊の本」の概念を変える。
感想
登場人物全てが間接的に繋がっている
だから読み返して確認したかったんですけど
その確認作業がまぁ取りにくい。
逆さまに読まなきゃいけんないんだもん。
さらにどこから読んでも良い繋がりになっているせいか
なんか全体がぼんやりしている感じです。
私は結論を出せませんでした。
一つの街を上空から俯瞰している感じでした。
世界観はとても好きでしたが、読むのがちょっとしんどかったです。
ちなみに私は最初の章から順番に読みました。
確かに読む場所を変えると感じ方が変わる面白い作りになるんだろうな
とは思いながらも
やはり読み返す気にはならない
そんな感想です。
一番は看護師の奇跡の話が心に残っています。
延命治療の是非が問われていたなぁ。