紫のスカートの女 今村夏子
表紙だけを見ると
ホラー?って感じですがそうではありません。
でもある種のホラー感は常につきまとってはいます。
自分の人生を二の次にしてまで追いたい誰か。
友だちになりたいがために間接的に自分の仕事場に面接に来させようとする執念。
不気味です。
紫の女の変わりようも怖いです。
環境の変化でやっぱり人間は変わるよなと思いました。
○○さんが○○だったのね
と最後の方で明かされます。
そして黄色いカーディガンの女になる。
憧れを自分のものとする。
やっぱりホラーか。
芥川賞感が文体から感じます。