学校をおもしろくする思考法 妹尾昌俊
目次
感想
第一章 過去からの延長戦上で考えない セブンイレブン はみ出し公務員
セブンイレブンで買うものと言えばおにぎり、おでん。
でもこれらの商品はコンビニに置くと決めたときにかなり反対にあった
というか賛成者がほとんどいなかったらしい
なぜならおにぎりは家庭で作るものであって、買うモノではないから
それでもコンビニを持ち込んだ経営者は
過去からの直線上で考えればそうかも知れないが、消費者の心理をイメージすればきっと成功する」
と考え断行。そして見事成功
では学校でこの考えはどう応用できるのか
何か新しいことを始めるときに慣例を考えてしまってはいないだろうか
そうじゃなくて
子どもや保護者のためになっているのかを考えて行動することが大事
まず大事なのは
何を必要としているのかを観察すること
現状を組み合わせたり、変化させて新しいサービスにしたりすること
使う側の立場になって説得すること
実行すること
このプロセスが大事だと述べています。
非常に納得できる論です。
ハミだし公務員も
救急システムを変えたくて無理に救急車に乗り組んで実情を知り
より良いシステムを構築していった
うちの学校で考えるとやはりホームページを作ることが大事だなと感じました
初歩中の初歩だけどね。
「公務員の良さは社会のために挑戦できること」
名言が出てきました。
第二章 軸を立てる組織のビジョンと仕事の目的に魂を入れる コールセンター ヤマト運輸 スターバックス
「あなたは何のために走り続けていますか」「あなたの学校教育の中核ってなに?」
「どんな学びの場を提供したいの?」
胸にガツンときました。
今年度なんかうまくいかないと思っていた原因はここにありました。
こればブレブレだった。
納得のいくたこ焼きの話じゃないけど
現状に満足することなく、
教育目標を達成するために何が必要かを考えることが今一度求められます
最初の校長の話をよく聞いておくべきだったんですね。
やり直します。
途中にも書いてありましたが、困難なことにもめげずに挑戦できる子を育成したい。欲を言えば困難な道中を楽しめる子になってほしい
頑張ります。
スターバックスはとにかく店舗拡大と売り上げ重視をした結果低迷時代に突入してしまった
ひどいときにはぬいぐるみが置いてあったんだって
そこで自分たちの強みを見つめ直した
質の高いコーヒーとスタバという空間で過ごす贅沢時間をどう売り出せばいいのか。
それで復活することができた。
私も私の長所を見直します。
第三章 学び続ける人と学習する組織になる トップ棋士は若者に学ぶ 失敗から学ぶ組織 現代の魔女狩り
教えるとは望ましい方向に人を変化させること
では人を変化させていく教師はどれだけ自分が学ぶ時間を確保しているのだろうか
心が痛いです。
経験がやはり圧倒的に足りないと言えます。
コロナ終了後
旅に出ます。
先日マナブさんにTwitterにもあったように
無知の知に気づいて謙虚に学べる人が成功する
ということを再確認しました。
すぐ知った気になって
調子に乗ってしまう自分いぴったりな言葉でした。
現代の魔女狩り怖すぎでした
教育界も同じことが起こっているように感じる
なぜか問われない家庭責任。
このままじゃどんどん疲弊し悪い方向にいってしまうなぁ。
第四章 人を伸ばす仕組みを作る
「風通しのいい職場になっているか?」
まさに今日の朝
勝手にカフェスペース的なものを作ろうと思ったばっかりだった。
そういうスペースで
成功談とか理想論を語ることが
モチベーションのアップにつながるんだってさ
そして褒め合うことができればなお良い
これは来年度実施します。
「結果よりもプロセスが大事」
学力テストの点数って意味ある?
大事なのはプロセスだろ
点数よりもリーダーシップだろう
困ったときに人と協働的に動けるかだろう
とても明確な論です。
私も完全に同意です。
第五章 クリエイティブな時間を生み出す
今のただ労働時間を減らせの改革は意味がない
そもそも教師が時間を使っているのは子供と一緒にいる時間であって
ここをどうやって減らすことができないんだから
短縮短縮を叫ばれても実情にあっていませんよと
まさにその通りなのでした。
だから会議を見直すとかそういうことじゃない
子供たちのために何が必要で何が必要じゃないか
仕事にメリハリをつけることが大事だということが痛いほどよくわかります。
第六章 実力以上の力を発揮できるチームになる
一人の力でできることとは限られている
それぞれの持っている特性をリーダーはうまく使うことが大事としています
後継者育成も含まれるわけです
例として 古代ローマ時代のハンニバルと中国の項羽と劉邦が挙げられています
三国志の劉備も割と近いと思いました。
任せるときには任せることが大事
リーダーとしての器の大きさが試されます
まとめ
学校を面白くするためには
受け身にならずに積極的に学校づくりに参画していくこと
と私は受け取りました。
この本を読んだだけでやてみたいことが結構出てきたので、忘れないようにメモしてやってみます。
良い本でした。