帯広のバーにて 12
ついに講座受講1周年です。
前回講座前にラーメンを食べて行って大正解。
大体いつもは講座中に酔いが回るのですが
全くそんなことはありませんでした。
だから今回もラーメンからスタートです。
確か「どーも」というラーメン屋さん。
味噌を頼みましたが
めちゃくちゃスープが好みでした。
肉味噌を溶かしながら食べていくスタイル
飽きない。
ただ、麺がかなりゴムっぽい印象。
苦手な方はいるかも。
私は好きでしたが。
この時点で講座の時間が過ぎていたので、急いで向かいます
到着と同時にお酒が出てきました
つまり講義は終了していたのです。
講座の内容とは
前回に引き続き東海道の学習です。
① 川崎宿についてです。
品川に行く前の身支度を整える場所として要所となっていたようです。
樽の中に水を入れて酒を満たしたなどなど面白い話がたくさんあります。
茶屋の万年屋は、後に総領事のハリスが食事を取った場所としても名を知られてます
東海道中膝栗毛にも出てきます
川崎宿の発展には田中丘隅の存在が大きかったようです
荻生徂徠の元で学び、治水や税制を整えることの重要性を主張した人物です。
この人のおかげで六郷川の整備が始まり、川崎が賑わうようになったのです
② 升について
何度も同じ瓶を使う習慣がありました。
でもその便が流通する前までは
徳利でした
亭主のために女房が徳利を持って酒屋さんに行き、
お酒を入れてもらうのです
その中に入るお酒の量が2合五石
ちょうど酔いが回るくらいの量とされていたようです。(自分の経験と合わせて非常に納得)
酒好きだけとのんべえと言われない量。
飲む酒の量も女房に管理されていたと言える面白いエピソードです。
③ 渡島地方の米事情について
水田発祥の地と言われる渡島平野
しかしその苦労は計り知れない
まず水不足。
近くの大沼には適した水があるけれども
それを引っ張ってくるには莫大なお金がかかってしまう。
そこで四町村長が協力してなんとか米作りができるようになった。
北海道の水は冷たい。
だから一回貯めておいて日光であたためる。
だからため池みたいなのがあちらこちらにあるのかと
36年生きていて初めて知りました。
しろかきもなんのために行われているのかよくわかってなかったけど
泥を細かくして水の保水力を上げるためだったのですね。
今更ながらの発見が多かったです
宿題 神奈川の酒蔵を調べてくること 西六郷少年少女合唱団とは 馬頭観音、牛頭観音はどこにある?
飲んだお酒たち
① 真澄 しぼりたて 長野県
7号酵母が使われている
色は透明でスッキリな香り
いろいろな味が口の中に広がる
甘い
舌の横の端に味が残る感じ
唎酒師の方に言わせると
「柑橘系ではない。米本体の旨味で、香りは自然のものに近い」
② 一ノ蔵 しぼりたて 宮城県
色は透明で
香りは真澄と通ずるものがあるが
どこか違う感じがする
この表現がわからない
甘さもどことなく似ているが
舌の奥に残る感じがあった
③天狗舞 にごり 石川県
甘いジュースでした
だからいちごと合う。
アルコールを全然感じない。
乳酸菌マックスでした
生酛、山廃が上手な蔵だそうです。
④ 女城主 純米
アルコール感があり苦味あり
奥に味が広がる前に消える
チーズのりと合う
城主のは織田系のなを。
三谷の柑橘系の香料八種のクラフトコーラと1対1で混ぜ合わせた日本酒カクテルが美味しかった
酒の味が全然しないが。
雑学
十勝は四国からの開拓者が多かったためうどんは讃岐系が占める
伊勢うどんはお宮参りで疲れている人でも食べられるように柔らかく、胃に負担のかからない薄味となっている
講座を終えて2件目
まずは
新政新年純米しぼりたて THE ETERNAL TIGER
微炭酸からの甘味、そしてすっぱみを感じました
奥にラピスがいた気がしています
ほのかな木の感じがやはりどこかにあるのでしょう
次は
山間 間豊 山豊 飲み比べ
飲み比べをすることで荒走り 中どり 責めの違いがよくわかりました
荒走りには複雑さと甘味が
中どりは綺麗な甘味
責は甘味がほとんどない
こされていく中で最初は目詰まりがないからいろんな味が出てくる
中はより細かい目を通ってくるから甘味が綺麗で均一
責は絞っているから残りの旨味をなんとか出しているという感じでした。
面白いのは荒走りと責を混ぜても中取りにはならないという点でした
最終的に全部混ぜて飲むとそのタンクの味がわかるよ
ということでやって飲んでみましたが、
私はやはり中どりが一番好きでした。
感想
日本酒カクテルと飲み比べが今日の収穫でした
ラーメン効果があり、これだけ飲んでも
次の日のダメージは0でした。
よかった。